18.合奏と独奏
- 和彦 高橋
- 2017年4月10日
- 読了時間: 3分
マンドリン弾いている人ってほとんどの人が、合奏の中でマンドリンを弾いていますよね。 逆に独奏やっている人って、全体の何パーセントいるんでしょう? 100人に1人? 1パーセントもいるかしらん? (ここでいう「独奏」とは無伴奏のことではありません。ギターやピアノなどの伴奏が付く「独奏」のことです。) 「マンドリンは独奏楽器か否か」という問題は別の機会に書くとして、マンドリンの「合奏と独奏」の違いみたいなことを
今回は記したいと思います。 ほとんどの方々が、マンドリンを始めるきっかけは学生時代や社会人のマンドリンクラブへの入部だと思うんですが、
クラブ(サークル)は合奏中心なので、どうしても合奏だけになってしまい、独奏まで手が回らないというのが現実でしょうか? 最初から合奏=みんな(複人数)で弾く=ひとりで弾かない(弾けない)=独奏しない(できない)。 という図式が出来上がりやすいんでしょう。 私の場合、出身大学(クラブのね)の恒例行事として、新入生歓迎と4年生追い出しのための部内演奏会が年2回あり、
このとき独奏が義務付けられていたんです。 もちろん、ギター伴奏付きのやさしい独奏曲ですけどね。 この義務がなかったら、独奏なんてやってなかったかもしれない。あの大学に行ってなかったらプロにはなっていなかった
かもしれないなぁ~と考えることもあります。 かつて、あるマンドリンの大先生との会話の中で「独奏と合奏は別物云々。」と申し上げた ところ、「そんなことを言うから、そんな考え方だから、タカハシ君はダメなんだよ~。」 と指摘されてしまいました。トホホ。。。 私も言葉足らずだったと思うのですが、弾き方など独奏独特の奏法なんかありますよね、デュオ奏法とか。
それを言いたかったんですけど。 大きな意味では、例えばマンドリンを弾くということでは独奏と合奏は一緒ですが、やっぱり「独奏と合奏は別物。」かな?
精神状態も、独奏だと頼るものはないし。 もちろん、全く別物とは言えませんけど。 昨年(2005年)ある社会人団体のエキストラとして、マンドラで定期演奏会に出させていただきました。 「合奏を楽しむならマンドラでしょう!」というのは予てからの私の持論です、ドラは美味しいですからね。 私のマンドラは19世紀の楽器でボディも音量も小さいんです。 そのためか、大合奏の中ではちょっと欲求不満気味だったんです (もちろん、演奏会は楽しかったんですよ、念の為)。 後日、自分なりによく考えてみたら、わかりました。 「自分はいつもひとりで弾いているから、大合奏で自分の音が埋もれてしまって欲求不満だったんだなぁ~。」ってことが。 おそらく一般的には「独奏は上手い人(弾ける人)がやるもの」と考えている方が多いんじゃないでしょうか?
たしかにそうかもしれませんが、次のような考え方も出来ますよ。 「独奏をやるから上手くなる」んです。何も最初から難しい曲をやることはないんです。 単旋律でもちゃんとひとりで音楽的に弾くのは大変なことなんですから。 あと、どうも誤解されているようですが、私はレッスンで独奏ばかり教えているわけではありません。 合奏団に所属している方などは演奏会前には、合奏曲の弾き方がわからないところなども教えています。
ただ、「ここはトレモロですか? ピッキングですか?」という質問には返答に困ってしまいます。
それは、私が決めることではなく、指揮者かパートリーダー(パートマスター)が決めることですからね。
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