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59.トレモロが出来ない

初心者でもなく、マンドリンを長い事やっているのに、トレモロが出来ない、出来なくなった、というときがありませんか? そのような場合、以下のようなケースが考えられます。 ①家で独りで弾いているときは出来るのに、レッスンや人が集まる合奏の練習会場に行くと、トレモロが出来ない。 ②練習やリハーサルでは弾けるのに、本番になると、トレモロが出来ない。 ③根本的に、トレモロが出来ていない。 ①と②に関しては、単純にトレモロの練習不足かもしれません。 ただ、練習不足の一言で片づけられると困るんですけどね。 まずは、トレモロという行為は非日常的な運動(作業)であるということを認識しましょう。 ということは、その運動に慣れないといけない、すなわち、トレモロだけの練習をしないといけないということになります。 中学生位からマンドリンを始めた方で、本番中にトレモロが出来なくなった、という話はあまり聞いたことがありません。 それはたくさんの時間を使って、この非日常的な運動を若いうちに身につけているからなんでしょうね。 たしかに、トレモロって、ある程度出来るようになると、曲の練習や左手の練習ばかりで、トレモロだけの練習をしなくなる

人も多いようです。 左手で指板を押さえるという作業が加わってくると、どうしても意識は左手の方に向かい、右手はお留守になりがちです。 そのためにも、右手だけのトレモロの練習は必要だと思うのです。 もうひとつ、①と②は、メンタルの問題もありそうです。むしろ、こちらの方が大きいかも。 自意識過剰とは言い過ぎかもしれませんが、人が自分の音を聴いていると思うと、ミョーに緊張したりして、トレモロが出来なくなるというか、右手のコントロールが効かなくなることがありませんか? 人前でも、緊張はしても、萎縮しないように、トレモロだけの練習をしておくんですね。 自信をつけておくということです。 自分なりにたくさん練習しているのに、どうしてもトレモロが思うように出来ないのは③のケースです。 最初に、トレモロは適当に速く動かすのではなく、連続音であるという意識を強く持って、根気よく、メトロノームを使って、

ダウン・アップをゆ~っくりから徐々に速くしていき、いろんな速さで、右手が自由に動かせるように練習(というより訓練)します。 トレモロが出来ない人の右手を見ていると、フォームに関係なく、右手がガチガチかフニャフニャ状態になっています。

このガチガチとフニャフニャの中間の動きが出来るようになると良いですね。 人には、器用・不器用もあり、個人差もありますから、諦めずに時間をかけてトレモロの練習を続けていれば、きっとトレモロも出来るようになるはずです。 ただ、そのモチベーションを持ち続ける事の方が難しいのかも知れませんね。 天才棋士の羽生善治も言っています。 「苦しまないで努力を続けられるということが、何よりも大事な才能。」と。 トレモロに限らないのですが、練習も楽しみながら続けられたら幸せですね。


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