34.発表会を終えて
- 和彦 高橋
- 2017年4月10日
- 読了時間: 2分
先日、フォレストヒルの発表会があったのですが、そのときに感じたことをコラムに書こうと思います。 発表会が終わると私がいつも感じることです。 出演した皆さん、緊張していましたね~。これは当然といえば当然のことです。普段は狭~いレッスン室で弾いていて、当日は不慣れな広~いホールで、独特の雰囲気。決してイヤ~な雰囲気ではないと思うのですが、生徒さんにとっては年に一度の
大舞台。しかも時間の関係上、ほとんどはぶっつけ本番。普段の練習の成果を発表する良い機会、とは言っても、緊張しない方が変(ヘン)ですよね。 緊張しないために、正確に言うと緊張して萎縮しないように、たくさんたくさん練習するんですけどね。 しかし、なかなか仕事とか家庭の事情で忙しくて、練習できないときもありますよね。出るからには、緊張しても(最悪の状況でも)最低限、弾ける訓練をしておきましょう。 ところで、発表会のメリットのひとつに、「目標が出来て、普段以上にたくさん練習する」ということがあると思います。まぁ、発表会当日に結果は出なくても、その発表会までの豊富な練習量は必ず、その後の本番などに効いてくるはず、です。 それともうひとつ、「本番の恐ろしさを知る」ということも、メリットのひとつかもしれません。発表会に出なかったら、すなわち人前で弾かなかったら、いかに自分が弾けていないのか、いかにいい加減に弾いていたのか、というようなこともわからないと思います。 演奏後、練習の時のように上手く弾けなくてとても落ち込んだ生徒さんもいましたが、それはそんなものです。哀しいかな、
私も年に何度か、そういうときがあります。 個人差はありますが、練習の半分も本番では発揮できないものです。家では弾けても、舞台では練習で弾く半分も弾けない。ですから、本番で100%を目指すのでしたら、練習では300%ぐらいのエネルギーでもって、念入りに、念には念を押して、
石橋を叩いて壊す、ぐらいの練習をして、本番には適度な緊張感をもって臨まなければいけませんね。 最後に。発表会というものは基本的に参加は自由なんです。あくまで、自由参加なんです。ですから、出たくなければ出なくてもいいんです。それを敢えて、困難に立ち向かって行った=出演された生徒さん方、前向きでポジティブな皆さんはエライです。 これが今回私が一番言いたかったことかもしれません。
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