26.左手とフレットの関係

マンドリンは指板にフレットが打ち込んであるため、初心者でもとりあえず指板を押さえれば音は出ます。 ただ、きちんと押さえないときれいな音は出ません。 レッスンでも「指の肉がフレットに当たらないように押さえる」ように教えているのですが、なかなか理解できない方が

多いようです。 逆にフレットの上を押さえるものだと勘違いしている方も、たま~にいるぐらいです。 マンドラやマンドロンチェロは弦が太いのでそんなに神経質になることはないのですが、マンドリンの、特に高音弦

(1、2弦)は細いので、指の肉が弦を通り越して直接フレットに接触してしまい、澄んだクリアーな音色が出なくなります。

こもった音になります。 一般的にマンドリンのテキストには「フレットに出来るだけ近いところを押さえる。」 とよく書いてありますが、正確に言うと「指の肉がフレットに当たらないように、フレットに出来るだけ近いところを押さえる。」

ということです。 なぜ、出来るだけ近いところを押さえるのかというと、押さえる力(ちから)が少なくて済むからなんですね。 さらに指先が隣の弦(低音弦側)に当たらないように押さえると、なお結構です。 和音を押さえるときなど、特にそうですね。 特に高音(ハイポジション)になるとフレットとフレットの間隔が短くなるので大変です。 フレットとフレットの間に指を入れてしまうと、どんなに白魚のような細い指の方でも指の肉がフレットに当たってしまいます。 そういうときは音を鳴らすべきフレット(ブリッジ側)には当たらないように、ナット側のフレットに乗りかかるように押さえます。

普通のポジション(第1ポジション)でも、あまり使わない4指(小指)には気を使いますが、逆によく使う3指(薬指)は意外と

要注意です。 薬指がフレットに当たって押さえてしまっている場合が多いですね。

正しく左手を押さえるには、フレットに指が当たっていない状態と当たっている状態をわざと作って、出てくる音色の

違いを自分の耳でよく聴く事です。 音の粒を揃えるためには指の肉がフレットに当たらないように押さえることが大切です。


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