16.面白い質問
2005年7月31日(日)に日本マンドリン連盟九州支部主催の第3回アンサンブルフェスティバルが行われ、皆さんの演奏のあとに、私の演奏(無伴奏マンドリン)と講習会がありました。 一応、タイトル等は 第2部 高橋和彦先生による演奏と講習会 ・マンドリン独奏 ・マンドリンの奏法やアンサンブルの楽しみ方等についてのお話 ・質問コーナー ※この機会に高橋先生から教えていただきたいことなどをお持ちより下さい。 ということだったんですが、事前に質問をお寄せいただいたところ、 ちょっと面白い質問がありました。 <質問内容> ほぼ同じ頃に入ってきたギターとマンドリン、かたやしっかりと市民権を得て今も次々と新人が華やかに登場する一方、
いまだ一般の人(?)にも知られずマニアな人達の中だけで盛り上がっている感のある楽器(注:マンドリンのことね)。 「マンドリンのプロ」として、この違いは何と思われますか? 出ました!「マンドリンのプロ」っていうフレーズ! 同じ頃に入ってきた楽器だからといって比べてもねぇ。マンドリン合奏にギターが入っていることで、比べたいのかしらん?
あるいは同じ撥弦楽器だから? 私はこう答えました。 「ギターとマンドリンを比べること自体がナンセンスです。」 「おはぎ」と「ぼたもち」を比べても、ギターとピアノを比べることはないでしょう? おそらくマンドリン人口はギター人口の100分の1もいないんじゃないでしょうか? 当たり前のことですが、クラシックギターを弾いている人はマンドリン合奏団以外に山ほどいますからね。弾いている人の数が全然異なる楽器を比べること自体が全くのナンセンスなんですよ。 さらに、ギターはひとりで弾ける独奏楽器です。マンドリンは独奏といっても、ピアノやギターの伴奏が付くことが多い、ひとりで弾くことも可能な楽器ですけどね。完全にひとりで弾ける楽器というのは普及しやすいんですね。楽器1本(1台)さえあれば、
自分ひとりで楽しめるわけですから。 あと、華やかな(?)ギター界の新人は二世が多いですね、父親がギター教師だったり。もちろん、二世ではない人もいますが。あるギターの先生が言ってました。「ギターの世界も二世以外のギタリストが増えたら、本物だね。。。」 ところで、ナンセンスって言葉、古すぎます? 「意味がない」ってことです、ナウいヤングな皆さん。