11.「基本練習はどんなことをやっていますか?」
って、よく聞かれます。 「プロの演奏家はどんな練習をしているんだろう?」 「一日何時間くらい練習するんだろう?」 という疑問は、アマチュアの方なら当然抱くことだと思います。 というわけで、私が普段やっている基礎練習をご紹介します。 「トレモロ」という奏法が特殊技術だということに、比較的最近気づいたんですが、初心者のうちはともかく、
中級者以上の方って、トレモロの練習してますか? 各弦でのトレモロが出来るようになると、次に厄介なのは「移弦」ですね。 私は「移弦」の練習はよくやります。 四分音符にトレモロ2つ(要するに十六分音符の連続)で4拍ずつ、 すべて開放弦で4弦(G線)から3弦→2弦→1弦→2弦→3弦→4弦、と隣の弦に切れ目なく移っていくんです。 この場合、「弦を変わる直前のアップ」が大切ですね。 このアップを最後までちゃんと弾かないと、スムーズに「移弦」は出来ません。 ただし、これはダウンで移弦する場合の話です。 実際はアップで移弦することもあるのですが、まずは「ダウンで移弦」の練習をやります。 4拍で慣れてきたら、3拍、2拍、1拍と周期を短くしていきます。 左手の技巧練習としては、いろいろありますが、例えば、ジュゼッペ・ペッティーネの「毎日の練習」から、
最初に弾いたときに、自分が弾きにくいと思ったものを。 カルロ・ムニエルの「20番」はトリルやスケールも含まれており、凝縮された技巧練習ですね。
あまり時間がないときなど、指慣らしに最適です。 あと、練習時間ですが、私の場合、まちまちです。 学生時代からひとつのことを長時間続けることが苦手でしたから、決して長くはないと思います。 理想は、午前、午後、夜に各2時間ずつ。しかし、こんなに練習すること、年に何回あるかなぁ? 大切なことは、楽器を一度手にしたら集中して弾くことですね。 ダラダラと長時間やるよりもよほど効果的です。 1時間練習したら、10分程度の休憩を入れましょう。