8.「第18回日本マンドリン独奏コンクール」を聴いて
200210月13日(日)名古屋市西文化小劇場で行われた第18回日本マンドリン独奏コンクールに行って来ました。 このコンクールは日本マンドリン連盟の主催で関東、関西、中部各地区の持ち回りで1年おきに行われており、私自身は1986年の東京での第10回のコンクールに出場以来、毎回聴きに行っています。 いつもはコンクールというよりも合同の独奏会という感覚で行くのですが、今回は久々に自分の生徒さんが出場するということで、ちょっぴり緊張して望みました。 今回からコンクールの形式が変わりました。前回までは各地の予選(第1次予選)を勝ち抜いた人(20名程度)が第2次予選で課題曲と自由曲を弾き、6名程度が 翌日の本選に進むというものでした。これではコンクールが2日間に亘り、経費 もかさむということで、1日で終わらせるように考えられたのが「第2次予選は 課題曲(カラーチェ作曲「こびとの踊り」)1曲のみで本選出場者を決定する」という今回の方法です。 今年は23人が第2次予選に出場し、8名が本選に進みました。 私が思いついたことを書いてみようと思います。 ①相変わらず、速く弾けばいいと思っている(?)人が多いような気がしました。 ただ速いだけの人は本選には進めませんでした、流石に。 ②ピアノ伴奏がお粗末な人が多い。これではソリストが可哀想だと思われる 場面が多かったです(たぶん、ソリスト本人も解ってない?)。 逆に自分は幸せだなぁと改めて感じました。 ③本選に進む人は音楽的な技術以外に「なにか(something)」を持っている。 才能というと単純すぎますけど。。。 ④音楽とは関係ないところで酔いしれて弾いている人は自分の姿を ビデオででも客観的に見たことがあるのかなぁ?(鳥みたいでした) ⑤審査員により、点数のばらつきがかなりあった。いろんな人に審査されるから コンクールの意味があるんでしょうが、「(出場者の)人違いじゃないのぉ?」 と最近では思うことも。 ⑥このシステムだと、本選まで進むのはかなり難しいかも。もちろん入賞することも。 ⑦マンドリンを始めて2年目の大学生が入賞した。彼のそれまでの音楽経験は知らないが、彼の才能の豊かさとともに、ピアノやヴァイオリンのコンクールではありえない事だとも思いました。もちろん、指導も良かったんでしょうが。 ⑧しかし、演奏が止まったりする人もなく全体的にはレベルの高いコンクールでした。 午後1時に始まり、すべてが終わったのは夜の8時半過ぎでした。 生徒さんが本選には進めず個人的には残念な長い1日でしたが、充実した1日 ではありました。全国のいろんな人にも会えたし。同窓会みたいに。