2.ピックの話

クラシックギターは右手の爪を伸ばして弦をはじきますが、 マンドリンは通常ピックを使って弾きます。 ピックの素材も鼈甲(べっこう)や(私は見た事がないけど)象牙などの自然素材のものから、プラスチック、セルロイド、ナイロン

などの化学製品まで現在ではいろんなマンドリン用のピックがでています。 マンドリン属やってる皆さんはどんなピックを使っていますか?アンケートを取ったわけではありませんが、ほとんどの方々は

鼈甲製じゃないかしらん? 私も最初はご多分に漏れず、鼈甲を使っていました。昔は地方には鼈甲しかなかったんです。マンドリンは鼈甲のピックで弾くものだと思っておりました。学生時代から京都の修行時代も、九州に帰ってきてからもしばらくは鼈甲を使っていました。 鼈甲以外のパンチのない音(なんという表現!!)が許せなかったのです。 それが今では、ナイロンのものを使っています。いつからか鼈甲の鋭いキンキンしたガラス質の音に違和感を覚えるようになったんです。当初は師匠がかつてやっていたようにヤマハのナイロンのエレキ(フォーク)ギター用のピックをマンドリン用に改良して使っていました。別に鼈甲が悪いとか、嫌いとかそういうことを言っているのではありませんよ、念のため。 ドイツあたりではゴムが混じったような分厚いピックを使っているようです。ドイツ人に言わせると「金属音が強いマンドリンの音色は民族楽器のような印象を持つため、厚いピックでポコポコした音を出している。」らしいです。こうなってくると、マンドリンそのものの定義が違ってくるような気もしますが。日本人は鼈甲のピックで弾く金属音を概ね好みますね。聴き慣れた音色ということでしょうか? 先入観を持たず、いろんなピックを試してみてください。較べること自体変な話ですが、ヴァイオリンの弓に較べたら安いものです(楽器自体も安いですけどね)。ほんのちょっと弾いたぐらいではわかりませんよ。ほんのちょっとぐらいじゃ、今までの使い慣れているピックの方が弾きやすいに決まってますからね。 あと、ピックを選ぶときのポイントですが、鼈甲にしても、ナイロン等にしてもピックには多少の「しなり」のあるものを求めましょう。 なお、初心者の方はセルロイドなどの柔らかいピックから始めることをお奨めします。抵抗が少ない方が、右手が動かしやすいですからね。慣れた時点で、多少硬めの他の素材のものに換えていきましょう。


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